コールセンターに不向きな人の特徴7選【指導歴3年の元管理者が解説】

困っているオペレーター

コールセンターで働き始めたけど、全然数字がとれないなぁ。もしかして自分って向いていないのかも?

このようなお悩みを解決します。

この記事では、管理者として100人以上のオペレーターを見てきた僕が、コールセンターに不向きな人の特徴をぶっちゃけて解説しています。

コールセンターの仕事は、向き不向きがはっきり分かれる仕事です。

 

ですが、自分の頭の中だけで考えてしまうと、どうしてもネガティブな方向に考えてしまいがち。

 

本当に向いていないかは客観的にも知る必要があります。

 

この記事を読むことで、自分がコールセンターに向いているかどうかを知ることができ、さらに今後具体的にどう行動すればよいかを知ることができますよ。

 

「成果がでない理由を知りたい!」「もうモヤモヤして悩みたくない!」という方は、ぜひ読んでみてください。


この記事でわかること
  • コールセンターに向いていないの意味
  • コールセンターに不向きな人の特徴7つ
  • コールセンターに向いている人の特徴8つ
  • コールセンターに不向きな人の克服方法
  • コールセンターに向いていない人の切り札
目次

「コールセンターに向いていない」とはどういう意味か

ノートを持ち疑問に思う女性

まずは、コールセンターに向いていないとは、どういう意味かを解説します。

 

ズバリ、「コールセンターに不向き=性格的に向いていない」です。

 

なぜなら、スキル的に向いていなかったとしても、あとでいくらでも挽回できるから。

 

たとえば、こんな感じの人もコールセンターには向いていません。

  • タイピング(文字の入力)がおそい
  • 活舌がわるい
  • 声が小さい
  • 早口
  • 声がこもってききとりづらい
  • 敬語が全然使えない

 

これらの特徴は確かに不向きではありますが、場数を踏めば、ある程度は改善されます。

 

こうたろう

「この新人さん大丈夫かな?」とはじめに思った人も、ちゃんと独り立ちして、仕事ができるようになったのを何人も見てきましたよ!

 

次からはいよいよ、性格的に不向きな人の特徴を解説していきます。

コールセンターに不向きな人の特徴7選【正直に話します】

モヤモヤする棒人間

ここからは、性格的にコールセンターに不向きな人の特徴を7つ解説します。

 

  1. 自分が思っていることしか言えない人
  2. ホスピタリティがない人
  3. プライドが高い人
  4. 感情移入しすぎる人
  5. 仕事に刺激を欲する人
  6. 柔軟性がない人
  7. 人に弱みを見せられない人

 

順番に見ていきましょう。

①自分が思っていることしか言えない人

まずは、「自分が思っていることしか言えない人」です。

 

コールセンターの仕事は、マニュアルと上司の指示が絶対だから。

 

コールセンターでは、対応の流れやお客さまへ案内する言葉が、厳密に決められていることがほとんどです。

自分ではまったく思っていないことも、言わないといけないときもあります。

 

当然、マニュアルには「お客さまがいうことを否定せず、共感する」も含まれます。

 

どれだけお客さまが意味不明で共感できないことを言ってこられても、言葉でだけは共感する必要があるんです。

 

少し例をみてみましょう。

OK例
こうたろう

お電話ありがとうございます。携帯修理センターの旭(あさひ)がお受けいたします。

お客さま

すみません。携帯を買ったばかりなんですが、故障したときのことを考えると心配で心配で夜も眠れません。
どういった保証があるか教えてくれませんか?

こうたろう

え、心配で眠れないってヤバくない・・・?(←と思いつつも、)

こうたろう

壊れることを考えると心配になりますよね。
これから保証内容をご説明するので、ご安心くださいませ。

お客さま

ありがとうございます。よろしくお願いします。

と、自分の考えはさておいて、きちんとマニュアル通り共感します。

 

もし、自分が思っていることしか言えない人だと、こうなります。

NG例
オペレーター

お電話ありがとうございます。携帯修理センターの本音(もとおと)がお受けいたします。

お客さま

すみません。携帯を買ったばかりなんですが、故障したときのことを考えると心配で心配で夜も眠れません。
どういった保証があるか教えてくれませんか?

オペレーター

え、心配で眠れないってヤバくない・・・?
いや、絶対ヤバいぞ!

オペレーター

そんなにすぐに壊れることはないので、大丈夫ですよ。

お客さま

え、でも私は心配なので、教えてほしいです・・・

オペレーター

それくらいで夜も眠れないなら、ハッキリ言ってヤバいです。
病院に行った方がいいんじゃないですかね。

お客さま

・・・じゃあもういいです。すみませんでした。

となります。

 

オペレーターの対応の方がよっぽどヤバいですよね。

 

誠実な対応とはかけ離れるため、思っていることしか言えない人は不向きと言えるでしょう。

②ホスピタリティがない人

次に、ホスピタリティがない人も向きません。

 

ホスピタリティとは、「思いやり」のことです。

 

なぜなら、コールセンターには何かしら困っている人から電話がくるから。

 

困っている人の問題解決には、相手を気遣い、思いやることが必須です。

 

ホスピタリティがなく、機械的な対応しかできない人はコールセンターに不向きと言えます。

③プライドが高い人

プライドが高い人もコールセンターには向きません。

 

なぜなら、プライドが高いとデメリットが非常に多いから。

 

具体的には次の通りです。

  • 上司や同僚から好かれない
  • 成長が遅い
  • 問題点が改善されない

 

こうたろう

長年、管理者をやっている僕からすると、年齢が上がれば上がるほど、プライドが高い人が多い印象です。

管理者の年齢が比較的若いのも理由かもしれませんが・・・

 

ちなみに、プライドが高い人の特徴は以下です。

  • 自分のミスをかたくなに認めない
  • 冗談を言われると、真に受けてしまう
  • 完璧主義で、融通がきかない
  • 相手を蹴落としてまで勝とうとする
  • 指摘されても「俺、大丈夫なんで。」と言って聞く耳を持たない

 

上記が多く当てはまる人は、向いていないかもしれません。

④感情移入しすぎる人

つづいて、感情移入しすぎる人もコールセンターには向きません。

 

お客さまファーストすぎると、上司や会社のルールと戦うことになるから。

 

お客さまに過度な期待をさせてしまい、要望に沿えないとクレーム化する可能性もあります。

 

こうたろう

会社のルール上、どうやってもできないことはできません。
そこをしっかり把握した上で、寄り添った対応をするのが大切!

 

ホスピタリティは必要ですが、あくまで、会社のルールが第一だと認識しておきましょう。

⑤仕事に刺激を欲する人

仕事に刺激を欲する人もコールセンターには向きません。

 

コールセンターの業務は、ルーティーンワークだから。

 

基本的な仕事の流れは以下の通り。(受信の場合)

  1. 電話が鳴る
  2. お客さま対応をする
  3. 履歴を残し、事務処理をする
  4. ①に戻る

 

本当にこんな感じです。

 

あとは1日1回の昼休憩と、数分の小休憩が間に何度かあるくらい。

 

「クリエイティブな仕事がしたい!」、「毎日変化のある仕事に就きたい!」という方には、向かないと思います。

 

こうたろう

とはいえ、上記はオペレーターの1日なので、SV(管理者)になれば仕事内容も変わってきます。

「ルーティーンワークがイヤだ!」という人は、管理者を目指すべし!

⑥柔軟性がない人

柔軟性がない人もコールセンターには向かないと言えます。

 

なぜなら、コールセンターはマニュアル通りにいかない対応も多いから。

 

たとえば、こんな感じです。

  • マニュアル通りに説明していたら、突然まったく関係ない質問をされる
  • お客さまの質問に対する回答が用意されていない
  • いろいろな要素が絡み合って、内容がめちゃくちゃ複雑な案件がある

 

正直、柔軟に対応できないとキツイ場面も多いかと。

 

とはいえ、コールセンターにおける頭の回転はつくることができるので、気になる方は以下の記事も参考になると思います。

⑦人に弱みを見せられない人

最後は、人に弱みを見せられない人です。

 

弱みを見せられないと、どんどん独りになるため、ある日突然、限界がきてフェードアウトしてしまいます。

 

こうたろう

僕も実際、多くの新人さんが悩みを抱えきれずに辞めてしまう姿を見てきました。

 

コールセンターは、どうしても一人になってしまいがち。

 

いかに人を頼れるかが続けられるポイントになります。

 

もしも、あなたが少しでも辞めたいと思っているのであれば、以下の記事も読んでみてください。

 

次からは、コールセンターに不向きな人の克服方法を具体的に解説していきますよ。

コールセンターに不向きな人の克服方法4ステップ【たったコレだけ】

4ステップ

ここまで、コールセンターに不向きな人の特徴を7つ解説しました。

 

悩んでいるオペレーター

わたし、けっこう特徴が当てはまってるんですけど、もうコールセンターを辞めた方がいいんでしょうか?

こうたろう

いや、決めつけるのはまだ早いですよ。

実は、不向きな人の特徴に当てはまっている人でも、かんたんに克服する方法があるんです。

悩んでいるオペレーター

え?そんな方法があるなら、教えてほしいです!

 

そう、ズバリその方法とは、できる人の特徴をマネするだけ。

 

具体的には以下の4ステップになるので、順番に解説します。

  1. モデルを決める
  2. マネしてみる
  3. 困ったら相談する
  4. 結果を見つつ、改善していく

①モデルを決める

まずは、マネをするためのモデルを決めましょう。

 

モデルを決めるための基準は次の通り。

  • 数字の実績がある
  • 電話対応以外の動きも良い
  • 自分もマネできそう

 

直感で「この人だ!」って人でオーケーです。

 

「どんな人を参考にすればいいかわからない!」という方は、先にコールセンターに向いている人の特徴8選【3つ以上当てはまったら続けてみるのもアリ】を読んでみてください。

②マネしてみる

モデルが決まったら、さっそくマネしてみましょう。

 

ここで大切なのは、いったんはすべてそのままマネてみることです。

 

休憩室で同僚にグチを言っているのを見かけたら、自分もグチを言ってみるのもよし。

 

すごく謙虚で、すぐに謝っている人なら、自分も謝りましょう。

 

案外、自分がタブーにしてきたことをあえてやってみることで、パッカーンと道が開けたりします。

③困ったら相談する

何か困りごとが出たら相談しましょう。

 

ひとりで悩むよりも相談した方が、解決するスピードが速いから。

 

相談相手は、信頼できる人ならだれでもオーケーです。

 

こうたろう

会社の上司や先輩が望ましいですね!

僕はよく、退勤前に上司をつかまえて話をきいてもらってました。

④結果を見つつ、改善していく

あとは日々の結果(数字)をみて、改善を重ねていくのみです。

 

内容によって、すぐに数字に反映されるものもあれば、そうでないものもあるでしょう。

 

迷ったら、自分がコールセンターで働きやすくなったかどうかを考えてみてくださいね。

コールセンターに向いている人の特徴8選【3つ以上当てはまったら続けてみるのもアリ】

向上心を掲げる棒人間

これまで、コールセンターに不向きな人の特徴と対処法について解説してきました。

 

次に、コールセンターで向いている人の特徴について8つ解説します。

 

  1. 演じきれる人
  2. PDCAが回せる人
  3. ちょっとだけずる賢い人
  4. 繊細な人
  5. ルールをきちんと守れる人
  6. 数字に強い人
  7. 適度にドライな人
  8. マルチタスクが苦手な人

  

ひとつずつ解説します。

①演じきれる人

演じきれる人はコールセンターに向いています。

 

コールセンターに不向きな人の特徴7選【正直に話します】でもお伝えした通り、コールセンターの仕事は自分が思ってもないことを言う必要があるから。

 

つまりは、対応中には一切個人的な感情を出さずに、最後まで演じきれる人が向いていると言えるでしょう。

②PDCAが回せる人

つづいて、PDCAが回せる人もコールセンターに向いています。

 

というのも、コールセンターでやっていく以上、最低限自身の実績を管理する必要があるから。

 

特に、次の特徴をもつ人が向いています。

  • 問題点をみつけるのが得意
  • 問題や課題に対する解決策を考えるのが得意
  • 疑問があったらすぐに人に相談できる
  • 「いいな!」と思ったことはすぐに実践できる

 

こうたろう

「仕事を通じて、成長したい!」と思う人は向くかもしれません。

 

ちなみに「PDCAについてもっとくわしく知りたい!」という方は、下記の記事で具体的に解説しています。

③数字に強い人

次に、数字に強い人もコールセンターには向いています。

 

なぜなら、コールセンターで扱う数字は、1秒単位で細かいから。

 

こうたろう

「うわ!あの人に応答効率が0.5件負けてる!」みたいなことが平気であります。

 

かんたんな計算や数字から逆算して行動を決められる人は、向いていると言えるでしょう。

④ちょっとだけずる賢い人

実は、ちょっとだけずる賢い人もコールセンターには向いています。

 

数字(実績)を出すのが上手だから。

 

ずる賢いと、効率よく数字を出すことができるため、オペレーターとして優秀だと思われやすくなります。

 

結果、得られる未来は次の通り。

  • オペレーター業務以外(OJTや研修講師)の仕事ももらえる
  • 次期管理者候補としてキャリアアップしやすくなる
  • シフトのわがままが通りやすくなる

 

正攻法よりも、抜け道や裏技を見つけるのが得意な人は、向いているでしょう。

⑤繊細な人

意外なことに、繊細な人もコールセンターの仕事に向いています。

 

理由は次の通り。

  • 声だけでお客さまの気持ちを想像することができる
  • 電話口の音から、お客さまの状況を察することができる
  • マニュアルにはない気遣いの一言がかけられる

 

こうたろう

お客さまに寄り添った対応ができるため、満足してもらいやすいです!

 

ただし、繊細であるが故のデメリットもあります。

  • 暴言などのキツいクレームから立ち直るのに時間がかかる
  • 過去の自分の対応がよかったか気にしすぎる
  • 職場で険悪な空気になると委縮してしまう

 

しかし、下記の記事で紹介する本を読めば、上記のデメリットはすべて解消できます。

「繊細」のワードにピンときた方は、ぜひ読んでみてください。

⑥ルールをきちんと守れる人

ルールをきちんと守れる人も、コールセンターには向いています。

 

前にも述べた通り、コールセンターはマニュアルでルールが決められているから。

 

ルールを守れる人とは、以下の人をさします。

  • 休憩時間をしっかりと守る
  • マニュアルにはない自分の推測だけで、お客さまに案内しない
  • 対応中はすぐにマニュアルを確認できるように準備をしている
  • 無断欠勤や無断早退をしない

 

要するに、マジメな人ですね。

 

コールセンターは細かいルールが多いため、しっかりとルールを守れる人は向いていると言えるでしょう。

⑦適度にドライな人

適度にドライな人もコールセンターには向いています。

 

事務的と寄り添いすぎの中間地点より、ちょっとだけ寄り添う方によってるイメージです。(下記参照)

適度にドライな図

 

理由は、事務的なのは良い対応ではないし、寄り添いすぎてもダメだから。

 

コールセンターで働くのであれば、適度にドライなのがベストです。

⑧マルチタスクが苦手な人

コールセンターに向いている人の最後の特徴は、マルチタスクが苦手な人です。

 

マルチタスクとは、複数の作業を同時並行に行うこと。

 

コールセンターは、目の前のパソコンとヘッドセットのみで業務を行うため、お客さま対応だけに集中すればオーケーです。

 

ためしに、飲食店のホールの仕事と比較してみます。

コールセンター
飲食店のホール
  • 目の前のお客さまとの対話中は目を閉じていてもOK
  • お客さま対応はすべて1対1
  • オペレーター業務はお客さま対応がすべて
  • 食事中のお客さまの様子や空席状況は常に確認しなければならない
  • 別の仕事をしていても、お客さまに呼ばれることもアリ
  • お客さまの対応以外にも、商品の補充など様々な業務がある

 

「同時並行の作業は苦手・・・」「ひとつのことにしっかり集中する性格だ!」という方は向いていると言えるでしょう。

どうしてもコールセンターが向いていないと感じたら【転職しよう】

歩くビジネスマンの背中
困っているオペレーター

ぶっちゃけここまで読んでも、どうしても自分がコールセンターに向いている気がしません。
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結論、転職しましょう。

 

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【まとめ】コールセンターに不向きなら辞めてもOK!自分の特性に合った仕事をしよう

2つの選択肢で悩む女性

今回はコールセンターに不向きな人の特徴や克服方法、向いている人の特徴や向いていない人の切り札を解説しました。

 

内容を以下にまとめます。

コールセンターに不向きな人の特徴
  1. 自分が思っていることしか言えない
  2. ホスピタリティがない
  3. プライドが高い
  4. 感情移入しすぎる
  5. 仕事に刺激を欲する
  6. 柔軟性がない
  7. 人に弱みを見せられない

 

不向きな人の克服方法4ステップ
  1. モデルを決める
  2. マネしてみる
  3. 困ったら相談する
  4. 結果を見つつ、改善していく

 

コールセンターに向いている人の特徴
  1. 演じきれる人
  2. PDCAが回せる人
  3. ちょっとだけずる賢い人
  4. 繊細な人
  5. ルールをきちんと守れる人
  6. 数字に強い人
  7. 適度にドライな人
  8. マルチタスクが苦手な人

 

コールセンターで働いていると、ふとしたきっかけで「自分って向いていないのかな?」と思うことは何度もあります。

 

そんなときは当記事を見返してみて、自分の本音を見つめなおしてみてくださいね。

 

それでは、今回は以上になります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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